【水素特集】選手村地区で水素導管供給
―純水素燃料電池で熱電併給/東京都

2018年11月21日

東京都は、「水素・燃料電池の活用」を2020年の東京オリンピック・パラリンピックのレガシー(遺産)として残す考え。選手村地区(東京・中央区晴海)で、水素の導管供給を行うなど、先進的な取り組みを実践し、これからの都市生活のフラッグシップ(旗艦的)街区として世界にPRする方針だ。

三井不動産レジデンシャルなど、選手村地区の開発を手掛ける11社は10月末、開発区域の名称を「HARUMI FLAG」に決定したと発表した。約13haの広大な土地に14~18階建ての中層棟21棟を建設し、大会中は選手の宿泊施設として活用する。大会終了後にこれを住宅用に改修するほか、50階建ての超高層棟2棟や商業施設を建設。分譲・賃貸合わせた全23棟・約5632戸と商業施設1棟、計24棟を建設し、約1万2000人の街をつくる計画だ。23年の完成予定。東京ガスとパナソニックは、宿泊施設を住宅用に改修する際に、4145戸の分譲住宅全戸にエネファームを設置する。

この区域で水素エネルギーを活用したエネルギー事業を手掛けるのが、東京ガス、晴海エコエネルギー、JXTGエネルギー、パナソニック、東芝、東芝エネルギーシステムズの6社だ。JXTGエネは水素ステーション(ST)の建設・運営を担当。東京ガス100%出資子会社の晴海エコエネルギーは、水素供給事業を手掛ける。水素STから計1kmの水素導管を整備。水素STで製造した水素に都市ガスと同様に臭いを付け、毎時約130m3の水素を0.1Mpaで区域内の各街区に供給する。

各街区には業務用の純水素燃料電池(パナソニック製、東芝エネルギーシステムズ製)を設置する予定。分譲街区の共用部に電気と温水を供給する計画だ。水素供給事業は22年度から開始予定としている。

さらに、京成バスは新会社を設立し、都心直結のバス高速輸送システム(BRT)の運行を計画。晴海と新橋駅、虎ノ門を燃料電池バスで結ぶ。

「HARUMI FLAG」が、水素を活用した新たな都市生活像を世界に提示する。

「HARUMI FLAG」完成予想CG

(「ガスエネルギー新聞」2018年11月19日付け)

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