地震時も家庭用コジェネが作動

停電対策の啓発に注力/北海道ガス

2018年11月14日

北海道ガスは、9月6日の北海道胆振東部地震後に発生した全域停電の中で、発電中であれば継続して発電する「停電時発電継続機能付きエネファーム」が作動し、停電を免れたケースが同機能付きエネファームを設置した家庭のうち少なくとも約1割あったと明らかにした。一方で停止状態から起動できる自立運転(ブラックアウトスタート=BOS)機能の普及が進んでいない課題も浮き彫りとなった。

北ガスはエネファーム(パナソニック製、出力700W)とガスエンジンのコレモ(アイシン精機製、同1500W)の2種類の家庭用コジェネを扱う。管内では、オプションを含め発電継続またはBOS可能なエネファーム約400台、コレモ約2200台を販売。同社が一部の顧客やハウスメーカーから聞き取り調査した結果、エネファームは約1割、コレモも一定数が発電、設置宅の電気供給を支えた。 同社は一部のコジェネで電気が供給できたことを評価しつつ、停電時の対応方法について設置宅への啓発活動を今後の課題として捉えている。

北ガスはこれまで、発電継続機能およびBOS機能の標準装備に向け、積極的に取り組んできた。発電継続機能については、コレモは2013年発売モデル、エネファームも18年モデルから本体に標準搭載した。一方、BOSは、コレモはオプションユニット、エネファームは18年モデルから外部電源で起動可能となったが、高額となるセット採用は少なかった。

地震発生は午前3時過ぎだったため大半の家はコレモやエネファームが停止しており、発電継続機能が働かなかった。発電中の家も地震後、安全のため電気のブレーカーを落とし機器がエラー停止したところもあった。

同社の前谷浩樹執行役員エネルギーサービス事業本部長は「コレモで発電したい場合、暖房を稼働させれば起動することを設置時に説明してきた。実際に停電になる直前に暖房をつけて発電させた家もあった。今後はこうした情報を徹底して伝えていきたい」と話す。

今後、同社は発電継続していた顧客の使用実態を調査し、災害時の使用方法や発電を長時間継続させるポイントをまとめたガイドブックを製作するなどして、周知活動に努める。外部電源での起動および災害対策用に起動のための電気を供給する復電車の準備など巡回体制も検討する。

同社には、停電中に家庭用コジェネが発電しないことへの問い合わせが多数寄せられた。エネファームやコレモのBOSを検討したいとの声も多かった。これを受け、同社は強靭化に資するBOS対策をガス業界などに働き掛ける意向だ。地域の防災拠点などに対する家庭用コジェネとBOSのセット提案も進める。

(ガスエネルギー新聞2018年11月12日付)

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