都市ガス小売全面自由化の現状
スタートから半年で見えてきた自由化の成果

2017年12月15日

安心・安全なガス供給を前提に顧客のニーズをつかむ

まだスタートしたばかりといっていい都市ガスの自由化だが、今後はどうなっていくのだろうか。

「一般家庭のスイッチング件数は、まだ伸びていくと思いますが、そのピークがどれくらいになるのかなど、我々にもわからない部分も多くあります。いずれにしても、需要家の皆さんには、都市ガス事業者や料金プランを選ぶ際は、内容をよく吟味して選んでいただきたいですね」

一方、新規参入事業者については、「少しずつ増える可能性はありますが、前述したようにマーケットの規模をはじめとして事業特性が電力とは異なるので、電力自由化のような展開にはならないでしょう」と予測する。

今後、自由化が成功するためには課題もある。まず大前提となるのが、安全性だ。都市ガス事業の経験が少ない新規参入事業者であっても、万一、事故を起こせば、自由化全体が失敗と言われかねない。これは、顧客への都市ガスの安定供給はもとより、都市ガス事業への信頼を失うことにもなる。だからこそ、都市ガス事業者の安全水準を低下させてはならないと狭間氏は言う。

「今回の自由化で、都市ガス事業のさまざまな規制が緩和されたわけですが、プレイヤーである我々都市ガス事業者自身も、自由化の成果をしっかりと挙げていくことが求められていると思います」

ガス自由化で利用者に良い影響が及ぶことを期待していると語る狭間氏

都市ガス業界では、これまでのような地域独占の時代は終了し、多くのプレイヤーが競争し、選ばれていくという淘汰の時代に突入した。

「長年、都市ガス供給を担ってきた既存の都市ガス会社にとって、お客さまに選択されることが以前よりも大きな意味をもってくるはずです。厳しい時代ですが、それは成長のチャンスでもあります。それを自覚して、強みを見直し、よりお客さまに受け入れられるメニューやサービスを打ち出せば、自由化以前よりもしっかりとお客さまとの絆を強固なものとすることができるのではないでしょうか。

これからは、ただ漫然と都市ガスを供給しているだけでは存在価値はないでしょう。もちろん安全・安心が第一ですが、お客さまのニーズをとらえた的確な提案ができる事業者が生き残るのだと思います」

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