東京・大手町、地下に広がる冷暖房システムが進化

陰山遼将,BUILT

2017年03月22日

水槽を活用したコージェネシステムを構築

同プラントの特徴の1つが、ガスエンジン発電機から排出されるインタークーラー排熱と、大手町パークビルと隣接する「大手町タワー・JXビル」の中水排熱をヒートポンプの熱源水として利用できるコージェネレーションシステムを構築し、温水製造の効率を高めている点だ。

しかし、排熱が発生する時間帯と、ビルや施設の実際の温熱需要には時間差がある。そこで、一時的に熱エネルギーを貯蔵しておくための熱源水槽を設けている。これは熱の需要が少ない夏場には、冷熱源用の水槽として活用する(図6)。なお、ガスコージェネレーションシステムおよび中水排熱利用ヒートポンプシステムは、政府の補助金を活用して設置した。

 

図6 排熱利用の仕組み (クリックで拡大) 出典:丸の内熱供給

非常時にも冷水を供給

この他に、事故・災害などが発生して電力供給が遮断された場合にも、大手町パークビルおよび大手門タワー・JXビルの2つの施設内にある非常用発電機で発電した電力を活用し、それぞれのビルへ冷水を供給できるシステムを導入した。この場合には、2台導入したインバーターターボ冷凍機を利用して冷水を製造する仕組みだ。

今回の竣工により、5つのプラントが連携する冷水および熱の供給のインフラネットワークが構築されることになった。丸の内熱供給では、今後も大手町地区全体のエネルギーシステムの強靭化に向け、高効率機器を導入した新プラントをネットワークに繋げることで、継続的にエネルギー効率を向上させていく方針だ。

 

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