ガス会社の省エネサービス最前線
進化するガス空調の遠隔監視システム

スマートエネルギーで社会を支える ミッションと技術者たち[2]

2017年02月28日

遠隔監視は省エネ運転の自動制御の時代へ

近年、その省エネ性や経済性から、オフィスビルや大規模ショッピング施設などに広がりを見せているガス空調。

スマートエネルギー情報局でもこれまで、ガス空調については度々取り上げてきたが、ガス会社にとっても大きなサービスのひとつに成長し、その技術は進化を遂げ続けている。

開発の現場では、どのような取り組みが行われているのだろうか。

その最前線のひとつが、大阪ガス・空調チームの商品開発グループだ。

同グループでは現在、ガス空調機器(以下GHP=ガスエンジンヒートポンプ)を遠隔監視するノウハウを駆使した新たなプロジェクトが進行している。

大阪ガス株式会社
ビジネス開発部 空調チーム 係長
宮越貴史さん

「今、私たちが取り組んでいるのは、これまでGHPだけに対応していた遠隔監視および自動省エネ制御サービスを建物全体に拡大するもので、電力デマンド制御と呼んでいます。
  つまり、GHPに限らず、電気式の空調機器(以下EHP=電気式ヒートポンプエアコン)はもちろん照明や換気ファンなどの運転も含めた電力デマンド制御で、建物全体の電気消費量を抑えるシステムを開発しているのです」

そう説明してくれたのは、開発グループの宮越貴史さん(36歳)だ。

同グループの塚本兼大さん(32歳)とともに開発を行っている。

GHPに設置する遠隔監視のためのアダプターはシステムの要だ。

 

大阪ガスの遠隔監視の開発の歩みは、今から15年前に遡る。

GHP登場以来、故障時の早期復旧、故障低減や効率向上を目的に遠隔監視の開発が求められるなか、2003年に「スカイリモート」の名前でサービスを開始する。

【2003年】「スカイリモート」

「スカイリモート」は、その後の遠隔監視サービスの基本となるシステムで、大阪ガスとクライアントのGHPを携帯電話回線で結んで監視する仕組みだ。

このときは大阪ガス側で監視して故障時などに素早く対応するためのものだった。

【2007年】「エネフレックス」

省エネ支援の観点から運転データをクライアントが確認できるように“見える化”したサービス「エネフレックス」が登場。

大阪ガスがムダな運転が行われていないかをチェックして情報提供を行い、改善につなげるものだ。

【2009年】「エネフレックスプレミアム」

さらに自動省エネ制御が可能な有償サービスとして「エネフレックスプレミアム」のサービスをスタート。

現在にいたっている。

「見える化だけでは、お客様の省エネ行動になかなかつながりませんでした。
  それならば自動的に省エネ制御をしようと考えたのが『エネフレックスプレミアム』なのです」(宮越さん)

たとえば、クライアントが決めた設定温度は26度だが、ある暑い日に一時的に温度を20度に下げたとしよう。

この場合、20度のまま放置されてしまうことも少なくない。

こうした稼働状況を定期的にチェックして自動で26度にリセットするのだ。

また、設定温度にもとづき、空調が効きだしたら10%の省エネ運転モードに、さらに適温になったら30%の省エネ運転モードに切り替えるという機能も備えている。

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