小売電気事業者に8社を追加登録、大阪ガスや大和ハウスが電力販売へ

提供元:石田雅也,スマートジャパン

2015年11月27日

家庭向けに電力を販売できる「小売電気事業者」に新たに8社が加わった。電力とガスのセット販売を予定している大阪ガスのほか、スマートハウスを中心に家庭のエネルギー管理に力を入れる大和ハウスグループの登録が完了した。小売電気事業者の提携先も営業の代理や取次が可能になる。

016年4月から電力を販売するためには「小売電気事業者」に登録する必要がある。最初の40社が10月8日に登録を完了したのに続き、10月23日にも8社が登録に必要な審査を通過した(図1)。新電力大手の伊藤忠エネクスをはじめ、大阪瓦斯(ガス)、大和ハウスグループの大和エネルギーといった注目企業が入った。

図1 小売電気事業者の審査を通過した事業者(登録日は2015年10月26日)。出典:電力取引監視等委員会

小売電気事業者に登録すると自社で電力を販売できるほかに、代理店を使った営業活動も可能になる。需要家と小売電気事業者が「小売供給契約」を締結する形であれば、小売電気事業者でなくても代理で営業活動を展開することができる(図2)。ただし政府が定めるガイドラインに従って料金の説明などを適切に実施することが条件になる。

図2 小売電気事業者でなくても小売供給契約の締結に関与できるケース(上が代理、下が媒介)。出典:電力取引監視等委員会

小売電気事業者になった大阪ガスは既存の代理店ネットワークを生かして、電力とガスのセット販売を2016年4月に開始できる。都市ガスの小売全面自由化が始まるのは2017年4月だが、それ以前でも電力と組み合わせた料金プランを設定することが可能だ。現行のガス料金から値下げする場合には、国の認可は不要で、届け出るだけで済む。

一方で電力会社は2017年4月まで家庭向けに都市ガスを販売できないため、2016年度の1年間はガス会社にとって顧客を拡大する絶好のチャンスになる。全国の多くの家庭が電力とガスの両方を利用していることから、魅力的なセット割引料金を用意できれば競争を有利に進めることができる。

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