注目を集める天然ガス自動車
普及の実現可能性を探る

2014年11月06日

国土強靱化に向けて急務となっている天然ガス自動車。その可能性を探るパネルディスカッションが10月23日、早稲田大学井深大記念ホールにて行われた。早稲田大学の恩藏直人教授をコーディネーターに、第一線で活躍されている佐川急便の竹村章取締役、さいたま市環境局の髙橋伸一郎課長、いすゞ自動車大平隆執行役員、東京ガス救仁郷豊代表取締役副社長、東京工業大学金谷年展特任教授、国土交通省自動車局・秡川直也課長、経済産業省製造産業局・伊吹英明課長、環境省水・大気環境局・小野洋氏課長の8名のパネリストがそれぞれの立場から発言した。

早稲田大学で天然ガス自動車普及シンポジウムが開催されるのは、昨年に続き今年で2回目。テレビ番組で次世代エコカーの主役と紹介されるなど、ここにきて天然ガス自動車に対する注目はますます高まっている。

まずはコーディネーターの早稲田大学商学学術院教授の恩藏直人氏(以下、恩藏氏)が、クリーンなエネルギーで国土強靱化が図れる天然ガス自動車の世界事情を説明した後、第一線で活躍されている方々による議論が展開された。

天然ガス自動車の普及を実現するには!?

コーディネーターを務めた
早稲田大学の恩藏直人教授

恩藏氏の「世界中で約2千万台の天然ガス自動車が普及している現状からすると、日本の4万台はまだ少ない」という発言を受け、国土交通省自動車局貨課長の秡川直也氏(以下、秡川氏)は、天然ガス自動車のメリットは、トラック事業者が抱える一番の悩みである燃料費を安く抑えられることだと意見を述べた。
 さらに、エネルギーリスクの分散、環境にいいという利点も加えたが、現状では天然ガストラックの車両本体はかなり高額であることから、「世の中にもっと普及させるために国は補助金制度を作ることを検討していくので、メーカーもさらに良い製品を発売してほしい」と語った。

このパネルディスカッションの前に行われた特別講演では古屋圭司初代国土強靱化・前防災担当大臣が「国土強靱化は差別化や他者に向けてのアドバンテージになりうるビジネスチャンスだ」と発言したが、早くからこれを実践している自治体もある。

さいたま市では平成17年に、当時、国土交通省が実施していたCNG(圧縮天然ガス)普及促進モデル事業の第1号の指定を受けて「天然ガス自動車普及促進戦略」を実施。それ以前から地域内のコミュニティバスにはすべてCNG車両を採用している。
 「当初、住宅街を走るのに静かで黒煙の出ないCNG車両は大変メリットがありましたが、現在は、それに加えてエネルギー価格の安定性、低炭素化への寄与、災害時における安定供給(エネルギーの分散化)ということに大きく意義があると自負しています」と、さいたま市環境局環境共生部環境未来都市推進課長の髙橋伸一郎氏(以下、髙橋氏)は発表した。

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